NPOは「排他的な特権Exclusive privileged」のみで生存しているといわれるのはなぜか

NPOはその特徴から経営努力のインセンティブを持つのが困難であり、低い生産効率・生存率になる傾向があるからだ。例えば、NPOの多くが扱うサービス産業は、パフォーマンスに基づくボーナスが出しづらく、インセンティブが上がりにくい。なぜならサービスによる生産は客観的な計測が難しいからだ。
また、
NPOは買収の脅威もないし、MCC(マーケットコーポレートコントロール、証券や株式に関する権利は、業績の悪い企業の経営者や取締役を変えることできる)もない。
そのため、経営努力がおろそかになる危険性がある。結果として貧しい生産効率と低い生存率が予測される。それゆえ、それらの組織は限定的な特権(法律による参入阻止、税の優遇体制など)がある環境でしか生き残れないという議論がある。


参考Martin Ricketts., (2002),Non-profit and charitable enterprise. 383-405